もしかして土曜日?

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

もしかして土曜日?

「明日も仕事やだなぁ~・・・もしかして土曜日?」。土曜日も仕事ですけど。

うまいこと言いたい症候群。

f:id:xx_mar0_xx:20160418150706j:plain

みなさん『松本ハウス』って芸人さん知ってますか?ボキャブラ世代の芸人さんで『蹴りツッコミ』ってのを流行らせたんですけど。流行らせたっつーか作ったっつーか。

でも暴力的に見えるせいか他の芸人さんがやることはなかったし、たぶん『蹴りツッコミ』を体験したことがある人って少ないと思うんです。

おりね、1回あるんですよ。「ミルコクロコップの左ハイキックか!」っつーくらいのやつを経験してるんですね。今日は、その話をしようかなと思います。

 

確か『アンビリバボー』かなんかの再放送だったと記憶してるんですけど、7~8年前でしたかね。当時の職場で、1回りくらい年上の先輩とそれを見てたんです。休憩中だったんで、お菓子かなんか食べながら、和気あいあいと見てたんですね。

『お店の前にたむろする若者を撃退する画期的な装置』みたいな謳い文句で、とある機械が市場に出回りました。

その結果、お店の前にたむろしている若者はいなくなり、買い物に訪れる常連の老人客は何事も無いように買い物をしています。『さて、この装置は一体、どんな装置でしょうか?』っていうクイズ形式なんです。

 

結果から言うと『モスキート音』を発生させる装置でして。若者にしか聴こえない周波数帯の不快音を発生させてるんです。

今でこそ『聴力チェッカー』なんていうアプリも出てて『モスキート音』ってのが認知されてますけど、当時は「うそでしょ?」みたいな感じでした。

 

休憩室でも、そりゃー衝撃走りましたよ。先輩も「つーことは、俺に聴こえないのにオメーに聴こえるってことだよな?」みたいな圧をかけてくるわけです。

んで、番組の流れとしては「今から、その音を聴いてもらいます!」みたいになるじゃないですか?

そしたら、前に座ってる所さんとか全然ノーリアクションなのに、後ろの席の若いグラビアアイドルかなんかが騒ぐんですよ。「この音、止めてー」みたいな感じ。所さん「???」って感じ。

 

んで、両極化するんです。若い人には聴こえて、ある程度の年齢になると全く聴こえないっていう縮図が完成するわけです。

当時おりは25歳くらいだったんですけど、耳鳴りみたいな「キーン」って音が聴こえて、聴力検査のときの音みたいなんが聴こえたんですね。

 

でも「不快か?」って聴かれたら微妙でした。

もしかしたらテレビ側の配慮かなんかで、不快感を下げた音にしてたのかもわかんないですけど。

「あんま不快ではないですよね?」って先輩に聞いたら、先輩が、おりの横で「???」って感じでした。

 

休憩室、ちょっと盛り上がった瞬間です。「オメー、嘘ついてんじゃねーだろうな!」みたいな感じでした。

でも、耳鳴りみたいな音がね、確かにしたんですよ。もう「ここしかない!」って思いましてね。

 

「まさか聴こえなかったんですか?」と。「それ、マジですか?」と。

そりゃーもう、ボロカスに言ってやりました。普段から色々コキ使われてる分のストレスを、集めに集めて放出してやりましたよ。

「みんなー、おりにストレスを分けてくれー!」っつって。

 

そしたら、先輩がまさかのマジ凹みしまして。「マジかよー」っつって凹んでました。

それを見たおりは「まぁ元気出してくださいよ」とか言いながら、ずっと傷口に塩を塗り込んでたわけです。

 

んで、番組も終わりに差し掛かった頃、所さんがまさかの「もう1回聴かせろ!」って言い出しましてね。

「それでは最後に、もう1回聴いてからお別れしましょう!」みたいな展開になったんです。

 

そしたら、前に座ってる所さんとか全然ノーリアクションなのに、後ろの席の若いグラビアアイドルかなんかが騒ぐんですよ。

「この音、止めてー」みたいな感じ。所さん「???」って感じ。

 一方こちらはといいますと、先輩が画面を一切見てないんです。おりの顔を凝視してるんです。「オメー、本当に聴こえてんだろうな?」と。

 

ぶっちゃけますと、2回目は聴こえなかったんですよ。あれ?っつって。なんも聴こえないけど?っつって。でも先輩はこっち見てますし、さっきボロカスに言った手前、引くに引けないんですよね。

 

悩んだ末・・・。

 

「まさか、また聴こえないんすか?」っつって。

「うわー、もう終わりっすねー」っつって。

「いつまでも若いつもりでいたら、ダメじゃないですかー」っつって。

「これだから、年は取りたくないですねー」っつって。

 

 

心なしか先輩、涙目になってたような気もするんですけど、普段パシリにされてるし、コキ使われてるし。まぁ、ここらで、仕返しは十分できたかなーってことで。

「まぁ、誰しも通る道ですから。あんまり気を落とさないでください。ね?せーんぱいっ!」って言った瞬間です。

 

テレビ画面の下の方に思いっっっっっきり、

『ただいま、視聴者のみなさまにモスキート音は流れておりません』って字幕が。

「オメー、ふさけんじゃねー!!!」って叫び声とともに、ミルコクロコップばりの左ハイキックが飛んできました。

それからしばらく『耳がキーン』って状態でしたし、なによりも虫の息でした。