もしかして土曜日?

「明日も仕事やだなぁ~・・・もしかして土曜日?」。土曜日も仕事ですけど。

『うさぎとかめ』 作:沙悟浄まろ

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『ウサギとカメ』の話、あるじゃないですか?たぶん童話の中でもオーソドックスかつ有名な話だと思うんですけど。

ウサギがカメのことを馬鹿にして2人が競争することになり、ウサギが調子に乗って寝てたところを結果的にカメに抜かれて負けてしまうって話。

 

あれの教訓って、たぶん『油断大敵』とか『たとえ能力が低くても、地道に頑張ることが良い結果を生むことがある』ってことだと思うんです。

 

ほんで、なぜか知らないんですけど、みんなカメ側に感情移入するんですよ。

「カメ頑張れー!」ってなってる。応援席には忍者タートルズが亀メーター持ってスタンバイしてたりする。

 

ここで捻くれ者の沙悟浄まろ登場。ウサギとカメの間に割って、カッパ登場。

 

こっちからしたらね、最後、山のてっぺんで旗を掴んで喜んでるカメと、それを泣きながら見てるウサギの挿絵に対して、なにも思わずにいられないんです。

 

というのは、カメは一生懸命歩いて目的地を目指したわけですけど、寝てるウサギの所を通過するときに何も思わなかったのか?っつー話なわけで。

下手すりゃ、普段のスピードよりもゆっくり通過した可能性ありません?

 

「あ、ウサギの奴、寝てる」っつって。

「起きられたらマズイ。そーっと通過しよう」っつって。

 

飲み会で予定より帰りが遅くなっちゃって「寝てる嫁を起こさないように」の、あの忍び足でもって通過。

ドアのとこが『カチャ』っていわないように丁寧にゆっくりとドアノブを回す。

 

・・・だとしたらですよ?カメの根性悪いのなんのって。

 

この話を自分の子供に読み聞かせてね、もし子供がその教訓を実生活に生かそうとしたとしましょう。

足の遅さを同級生にバカにされて、そいつと50メートル走で対決するよーっつって。

当然、ぐんぐん差をつけられちゃうんですけど、足の速い子が途中で転ぶんです。

 

派手に転んで、膝とか擦りむいて出血のうえ、大泣き。

それを尻目にゴールテープを満面の笑みで切るような子供だったら、おりが親なら引っぱたいちゃうけどね!

『ゴールテープ=おりの堪忍袋の緒』と捉えてもらっても結構な勢いだからね!

 

「手を差し伸べたらんかい!!!」っつって。

 

自業自得ではあるんですけど、それを見て見ぬフリはしたくないし、して欲しくないんですよ。

手を差し伸べた結果が例え最下位だったとしても「お前は自慢の息子(娘)だ」と。「誰がなんと言おうと、お父さんの中の1位はお前だ」と。

勝負の結果よりも大事なことがあるでしょ?それは親が教えてあげないと。

 

だから、カメにも途中でウサギに一声かけて欲しかった。その上でウサギが「関係ねーし、知らねーし」って態度だったら別にイイんです。

ただ、声かけることでウサギも「やべー!危うく負けるとこだった!」ってなりますから、その後、ウサギは全力でゴールまでいくのが自然の流れ。

 

 でも、ウサギだってバカじゃないです。

神様に歯向かって月に収容された挙句、何億年にも及ぶ懲役を命じられたアイツみたいにはなりたくねーなーって心底思ってるわけです。

だから「ここで空気読まずにゴールすることが神様の逆鱗に触れやしないだろうか?」と躊躇しますから。

 さらに良心の呵責が、きっとウサギの前足に重くのしかかりますから。

 

 

ゴールのてまえで ウサギさんはおもいました

「これで カメさんにかったと いえるのだろうか・・・」と

すこしずつ すこしずつ いっぽ いっぽ

いっしょうけんめい ふみしめて あるいてくるカメさん

 

カメさんの いっしょうけんめいなすがた

それをみた ウサギさんのめには

なみだが うかんできました

 

ひがくれて カメさんが ゴールについたころ

そこにはもう ウサギさんは いませんでした

しかし ウサギさんは カメさんに てがみをかいていたのです

 

「かめさんへ ぼくは ゴールすることが できませんでした

 かめさんと しょうぶするまえに じぶんにまけていたのだと しりました

 これから ぼくは かめさんという ゴールにむかって 

 ずっと はしりつづけようと おもいます」

 

かめさんのめにも なみだがうかんできました

こうして かめさんと うさぎさんは しんゆうになりました

 

めでたし めでたし