もしかして土曜日?

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もしかして土曜日?

「明日も仕事やだなぁ~・・・もしかして土曜日?」。土曜日も仕事ですけど。

胸をさすトゲは消えないけどJUDYちゃんもMARYちゃんも笑ってくれるの。

初恋が中2の頃だったんですけど。

『相原さん』っていう、ポニーテールが似合う可愛い女の子でして。

「この味がいいねと君が言ったから」で記念日ができる時代ですから、相原さんが好きだっつーJUDY AND MARYは聴き倒しました。

JUDY記念日とMARY記念日が交互にきてました。

 

なかでも『そばかす』は大のお気に入りで『ヘヴィー級の恋はみごとに 角砂糖と一緒に溶けた』とか『おもいきりあけた左耳のピアスには ねぇ 笑えないエピソード』とか。

今でも、めっちゃ頭に残ってるんですよね。意味とか全然わかってないけど。

 

そんな彼女とは仲も良くて、結構な手応えでもって臨んだバレンタインだったんですけど何ももらえず。

すごく仲の良かった友人Aが、相原さんからチョコを貰ってました。義理とは言ってましたけど。

 

友人Aとケンカしたのは、このときが最初で最後です。「おめーとは100年戦争じゃー!!!」っつって。5度もぶってやりました。

多分そのときの報いで、十数年後ではありますが、頭がブライトになった可能性があります。

 

そんな相原さんとの忘れもしない想い出なんですけど、春休み中の部活動で体育館をモップがけしてたら呼ばれまして、球磨きを手伝わされるハメになるんです。

嫌そうな顔しちゃったけど、内心めっちゃ嬉しかったよね。

 

そこで「実は私、岡田のことが好きなんだよね」って言われたんです。

岡田っつったら、こちとら先祖代々『岡田』っつってやらせてもらってるわけですけど、同じ学年にもう1人の岡田がいるわけで。

でも、そいつは言ったら『イジリー』ってあだ名の『実写版おぼっちゃまくん』みたいな奴でして。

何て言うんでしょう?いいとこコールド勝ち的な?

「あざーす!!!」って感じで、嬉しい気持ちを抑えながらですよ。

 

「俺も相原のこと好きかも」っつって。

 

「まじー!?超ウケんだけどー!!!」っつって。

「本当、相原が俺のこと好きだったとか超ウケるよねー!!!」っつって。

「岡田、今日が何の日かわかってんの?」っつって。

「MARY記念日でしょ?」っつって。

 

「は?エイプリルフールだし」っつって。

 

もうね、ヘヴィー級の恋がみごとに溶けましたから。当時、確か飽和水溶液だかなんだかの授業をしてたとこだと思うんですけど、ここで意味を理解したっていう。

「120グラムの水に、50グラムの食塩を溶かし、そのうちの30グラムが溶けきったとき・・・」とかさ、心では「根性足りねーなー」とか「全部溶けきれやー」なんて思ってましたけど、否!!!

「きっと、溶けることを拒否した心を、ほっとけないんだなぁ」っつって。

 

いずれ、大好きだった彼女が一瞬にして大嫌いになりました。正確には『大嫌いになろうとした』ってのが正しい表現ですけど。

それから1週間ほど彼女を避け続けて、迎えた中3の始業式。

彼女のチャームポイントっつっても過言じゃない長い髪の毛がバッサリいかれてるのを見て、女って生き物はずるいなぁって思ったのを覚えています。

 

周りの女友達から「なんで髪切ったの?」って聞かれた彼女が「失恋したんだよねー」って答えてるのを聞いて、色んな考えが浮かんだけど何も思わないことにしました。

お互い頑固で若かったもんだから、この先1年間、冷戦状態に突入するわけですけど、今じゃ笑い話です。

 

結局、高校入学を控えた頃に彼女から電話がかかってきまして。ケータイなんかまだ持ってませんでしたから、家の電話に。

夕方6時頃だったかな?今まで喋らなかった分、楽しさ爆発で2時間くらい喋ってたんですけど、親から警告が出まして。

 

親が寝静まってから続きをするって約束をして、その場は切るわけです。

 

ほんで再開して、あんなことあったなーとか他愛のない話も終わりをみせることなく、深夜に差し掛かる頃。

「私さー、岡田のこと本当に好きなんだからね」っつって。

「ありがとー、俺は普通かなー」っつって。

本当は大好きだったけど。同じ手にかかってやるのも男の優しさのような気がしなくもないですが。

 

そのあと、今まで盛り上がってたのが嘘のように気まずい時間が訪れて、電話を切りました。

4月2日、0時2分。

「好き」って言ってくれたとき、日付が変わったことに気付かなかったフリをしたことは、アカデミー賞もんだと思ってます。

 

ほんで、なんかモヤモヤした気持ちを払拭する意味も込めて、ピアスを開けました。左耳に思いっきり開けました。本当、笑えないですけど。

 

 

 

いつもエイプリルフールが来るたびに思い出します。

同じ嘘なら、優しい嘘がつきたいです。

それを教えてくれたのが彼女だったのかもしれません、はい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、ちなみにこの話、全部ウソです。