もしかして土曜日?

もしかして土曜日?

「明日も仕事やだなぁ~・・・もしかして土曜日?」。土曜日も仕事ですけど。

目的がハッキリしている会話にジャブは必要なんだろうか。

仕事で『修理屋さん』みたいなことをしています。現場回りの男性従業員が10名、女性事務員が5名の小規模な会社です。女性事務員の1番偉い人(主任)が、男性陣に仕事を振り分けます。

現場回りは、1日あたり6~8件くらいが相場でしょうか。内容や現場の場所にもよるので一概には言えないんですけど、よほどのことがない限りこのくらいが相場です。

 

朝の段階で件数が少ない場合は、ほぼ間違いなく『追加メール』っつーのが来まして、否応なしに件数が増えるんですよね。ただし、メールするときは「やむを得ない場合」が多いんです。

「自分だけ4件で、周りが全員6件以上入っている」とか、「自分が今仕事をしている近辺に現場がある」とか、「あなたがこなすのが、1番合理的ですよー」という場合は、一方的にメールなんですよ。

 

一方で、全員が全員に万遍なく仕事が入っている時は「内容的にこの人が早く終わるんじゃないか?」という人に、主任が電話するんです。

主任から電話がくる場合は、十中八九「順調であれば、もう1件行ってもらいたいんですけど、どうですか?」って内容の電話なんですけど、主任は要件を先に言わないんですよ。

 

入りが、ほぼ100%「今、なにやってますか?」から入るんです。「今、午後2件目の現場ですけど」って答えると「追加入れたいんですけど、行けそうですか?」と。

こっちの本音としては「簡単に終わりそうな内容の現場なら行ってもいい」というのが本音なんですけど、主任は断固として内容を言いませんから、こっちは「行けるor行けない」で答えることになります。

 

というのは、例えば「使用20年で既に部品の取れないボイラーの修理」と、「使用1年未満のボイラーの修理」であれば、明らかに前者の方が楽&得なんです。

上手くいけば「部品が取れないので修理できません」で一瞬で終われるし、更に上手くやれば新品のボイラーを買ってもらえるかもしれません。一方で、後者は「1年で壊れるなんて不良品じゃねーのか?」と言われる可能性が高いです。

 

それを男性陣はみんな知ってて、中には「楽な現場なら行くけど、面倒な現場は行きたくない」という我を通す人間が数人います。だから内容を言わないというのはわかるんですけど、それなら「内容は明かさずに、要件から入ればいい」と思うんです。

追加を入れたいなら「どこどこで追加入れたいんですけど、行けそうですか?」と聞けばいいと思うんですね。もし内容を聞かれたら「内容で行くor行かないを決める人がいるので、言いません」でいいと思うんです。

 

「今こっちが何をしているかって、なぜ答えなきゃいけないんですか?」と。「2件目に向かう途中でお腹が痛くなったんで、ホームセンターのトイレに来たところです」ってのを聞いて、なにか情報が得られるんでしょうか。

こっちは運転中に電話が掛かってきて、イヤホンを耳に付けたくらいのタイミングでちょうど電話が切れたりして、かけ直さなきゃいけない手間も増えたからイライラしてるだけですかね。

 

冷静になると自分でも「なんでこんなに腹立つのかな?」って思うんですよ。上手く言えませんけど、本題に入る前のジャブって、なんだかイラっとしませんか?「最近、調子どう?」から入る上司の説教とか。

単なる雑談っつーか、着地点の決まってないフリートークならいいんですけど、向かう先が決まってるのに探られるのって腹立つんですよね。1番嫌なのは、友人からの「明日、ヒマ?」です。

 

正直、これを聞かれたら「なんで?」って聞きたい。でも「こいつは質問に質問で返すのか?」と思われたくないので、結果的に「ヒマorヒマじゃない」を答えた上で、その理由を聞くのが筋になります。

「ヒマだけど、なんで?」に対して「車のパーツを見に行きたい」って言われたとしましょう。こっちは、ヒマはヒマだけど「車のパーツを見に行くような暇はない」んです。

 

これを、友人側が最初から「車のパーツを見に行くのに付き合ってほしいんだけど、明日ヒマ?」って聞いてくれたら、「あー、明日ヒマじゃないわ」の1ラリーで、しかも穏便に終わるのに、なんでわざわざ傷付きにくるの?って思って。

こっちもこっちで「悪いことした感」みたいなもんに苛まれますし、言葉悪いですけど「車のパーツより、頭のネジ探せや!」って思ったり思わなかったり。

 

おかげさまで友達がいません。

 

あとね、彼女とケンカするじゃないですか?自分では何で怒らせてしまったか、よくわかってないとき。「なんで怒らせちゃったかわからないけどゴメン」に対して怒る人の気持ちは、なんとなくわかるんです。

でも心当たりがないし、かと言って怒らせてるという事実がある以上「心当たりがないから謝りません」もどうかなと思う部分もあり。

 

そこで、こっちが謝ってることに対して、すごい剣幕で「あたしが何で怒ってるか、わかってるの!?」って詰め寄られる場合、これが1番嫌です。

小学生の時とか親父によくやられた手口で、何について懺悔しているかを、自分発信で発表させられるケースね。黙って話を聞いてるだけじゃ済まされないタイプの会話です。

 

例えば彼女は「付き合ってからちょうど1年の記念日なのに、特別な演出がなかった」という点について怒っていると仮定しましょう。デートも終わって帰りの車の中で、不機嫌になってる彼女。

「怒ってる?」に対して「怒ってないよ」と明らかに怒ってる口調で答える彼女。「怒ってるんだったらゴメン」に対して「だから、怒ってないって!」とキレ始める彼女。

 

こっちも一応「ゴメン」とは謝りますけど、これは「何か悪いことをしてしまったことに対しての謝罪」であって、彼女が求めている謝罪ではないじゃないですか?

だから火に油を注ぐ結果になるとはわかっているんですけど、あえて言ってるわけです。そこで開き直って「良かったー、怒ってると思ったわー」って言えちゃう男っつーのもどうかと思うわけで。

 

そこで満を持しての「あたしが何で怒ってるか、わかってるの!?」の登場になります。

「付き合ってちょうど1年なんだから、いつもより豪華な食事にするとか、安物でもいいから記念にプレゼントを用意するとか、なんかないわけ!?」と怒ってくれたらいいものの、こっちにトランプをめくらせる手法を取られるわけです。

 

  1. ペアリングを付けていないこと
  2. 車の助手席に彼女以外を乗せた痕跡があったこと
  3. デート中にした会話を聞いていなかったこと
  4. すれ違った女性を目で追ったこと
  5. 「少し太った?」と聞いてしまったこと
  6. 無駄遣いしてしまったことを打ち明けたこと
  7. なにか約束をしていたものを忘れていること

 

ここで別の引き出しを開けてしまうことほど、不毛なことはありません。思い当たることが多すぎる上に、下手すると「この中に正解がない」とかザラですから。

正解率1%未満の超難問を解かされるわけですけど、こんなんジャブでKOされます。

 

まぁ1番の問題は、そんな彼女もいないということですね、はい。